南海トラフと根室沖の巨大地震 発生確率80%に
毎年どこかの地域で自然災害で被災されている方が大勢おられます。人ごとではないですよね…。
日本で住む限り、台風や地震などの自然災害は隣合わせです。
私たちの暮らす場所は、どうだろうと各市町村が作成しているハザードマップを見ている方は少なくないのではないでしょうか。
https://disaportal.gsi.go.jp/
地震・津波・土砂崩れ・洪水などの警戒エリアが出されています。特にこれから土地を探して家を建てられる方は、事前に確認しておくことで、万が一の危機を避けることも可能です。
津波が起こっても大丈夫か?
大雨が降った場合に近くの川が氾濫しないか?
大雨で土砂災害の危険性はないか?
そして日本は地震大国です。
世界の大地震の20%は日本で起こり、
揺れを感じる地震で言えば、
年に1000回以上の
地震が毎年のように起こっています。
もし南海トラフ大地震が起きたら…
阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震、北海道胆振東部地震、中越地震 …
近年 私たちの暮らす日本各地で大きな地震が起きています。
愛知県近辺で暮らされている方は、南海トラフ大地震が起こった際に、大きな影響が起こる可能性を耳にされることも多いと思います。私たちの会社は、西三河地域 西尾市に本社があるため、他人事ではありません。南海トラフ大地震が今後30年以内に起こる確率は80%と言われており、国立研究開発法人 防災科学技術研究所(NIDE)では、30年以内に震度5以上の揺れに見舞われる確率の地図を公表しています。
そして地盤の状態で、地震時の揺れ方が各地で大きく変わり、地下20メートル30メートルと深い場所の地盤の質も大きく影響すると言われています。浅い層が硬い地盤の地域でも、深い地層に揺れやすい層があることで、地震時に非常に大きな揺れに見舞われた事例が、2016年に起きた熊本地震です。震源に近い熊本県の益城町では全壊した建物が多い地区と、被害が小さい地区とが道路1本隔てただけで隣り合っていました。周辺が震度5強程の揺れの時、6弱~7に増幅された場所があったのです。
土地の揺れやすさは国の情報でも出されていますが全国を網羅するため、250m×250mのメッシュを1つの単位として測っており、家の敷地にしたら100軒以上建つ様な範囲が、1つの同じ地形として表されています。また例えば丘の上の台地の地層、ローム台地の地層とか、全国 北海道であっても鹿児島であっても、同じローム台地であれば基準数値として示しているために実際の実測値ではないという弱点があります。同じ丘の上と言っても、その中の地層が非常に緩い粘度から非常にしっかりとした地盤のところでは違いがあるため実際に計測してみると全く違う数値が出るといったこともあります。
地震発生時の地盤の揺れやすさを正確に調べた上での対策が必要です。
地震時の揺れ具合を調査することによって、取るべき対策が明確になります。土地の状況によって耐震等級をどうするか、さらには許容応力度という構造計算を行い設計していくか、制震ダンパーなどの制震装置をつける必要があるかなど、建物の揺れの強さを細かく設計していけます。すでに建っている建物も、どの部分を補強していくかの検討を行うには、まず地盤の揺れやすさを調べることで、より的確に判断できます。
通常の地盤調査・地盤改良は、地震対策ではありません。
これまでの地盤調査である『スウェーデン式サウンディング試験』や『表面波探査法』は、建物自体の重さによって建物が どれだけ沈んでいくかを調べる検査です。少しずつ家が傾き、ビー玉を床に置いたら転がっていく話を耳にされたことがある方もいるかと思います。建物の重さに耐えれずに、地盤が沈下して行って傾いていくことが無いようにするためのもので、家づくりを行う上で大切なものですが、 通常時の地盤の沈み方であって地震時の影響がどうかということではありません。
そこでピンポイントで地盤の揺れ方の違いを正確に測ることが出来る『微動探査』という測定方法に注目が集まりました。
微動探査とは?
微動探査は、NHKスペシャル「大地震 あなたの家はどうなる?~見えてきた“地盤リスク”~」でも取り上げられた高性能な地震計を使って、人が感じない地盤の揺れを測る探査方法です。微動という人間に感じることの出来ない小さな波(揺れ)を測り、実際地震が起こった時に地盤が揺れやすいのか揺れにくいのかを判断することができます。同じ地震でも強い地盤では震度5強なのに、弱い地盤だと震度6強~7になることもあります。地盤の揺れやすさをもとに、ご自宅の耐震設計をすることが大事です。
地盤に穴を明けることもなく、音も出さない非破壊検査で、駐車場2台分程度の平らな場所があれば測定可能です。アスファルトやコンクリートの上でも検査出来ます。
測定したデータはその場で、国の機関である国立研究開発法人防災科学技術研究所に送り解析をしますので改竄の恐れはなく、正しい数値が出ます。
解析結果は下記のようなレポートで、表示されます。『地盤の揺れやすさ(表層地盤増幅率)』と『 地盤の卓越周期』2つの数値が大きなポイントです。
『今後30年間に震度6強以上の揺れに見舞われる確率』も示されています。この表を見ながら、設計士さんとどのような耐震対策を行なっていくかを相談下さい。
構造のプロが考える耐震とは
【建物×地盤】地震対策測定 〜 微動探査 〜は、こんな方におすすめです!
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より地震に強い家づくりをしたい
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地震で揺れやすい地盤なのか知りたい
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制振装置が必要かどうか相談したい
サービスの流れ
①ご依頼
②検査場所の確認
③日程の調整
④微動探査で測定 防災科学技術研究所にデータを送信
測定は機器の設置を含めて1~1.5時間程度となります。(場所によりデータの送信に時間が前後する場合が御座います。)
⑤解析(1週間程度)
⑥解析結果を送付(メールにてレポート結果データをお送り致します。)
地盤の揺れやすさをレポートで見える化。その地盤に必要な耐震性能などがひと目でわかります。
サービス料金
【建物×地盤】地震対策測定 〜 微動探査 〜 100,000円(税別)
- 出張料金 に関しては、以下の基準表に基づき出張料金を申し受けます。(高速自動車道料金 価格に含む。)
当社拠点からの片道距離 | 出張料金(税別) |
~40km | 無し |
~60km | \6,000 |
~80km | \9,000 |
~100km | \12,000 |
※ 100kmを超える分については、片道20kmあたり\3,000(税抜き)を加算します。 |
※ 距離の算出に関しましては、当社 本社 愛知県西尾市吉良町富好新田四縄17−2からの距離を基準とします。片道40kmまでの範囲は、出張料金をサービスさせて頂いております。
計算方法 グーグルマップで当日一番 移動時間のかからないコースを採用。
調査日 移動後に、雨で検査出来なかった場合に関しては、出張料金がかかりますので予めご了承下さい。前日の天気予報で、予定を変更させて頂く場合は、動いておりませんので、出張料金は発生致しません。微動探査は小雨程度の場合は調査可能ですので、台風や大雨・予め雨が予想されている場合に、日程調整させて頂いております。
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- 新築のご計画時(設計、工事中)でも可能です。
- 調査をするにあたり、敷地内に駐車場2台分程度の広さが必要となります。(最低限 駐車場1台分のスペースが必要。)
- 地盤の種類・硬さを調べるものでは御座いません。
- 背の高い草が生い茂っている場所では行えませんので、ご了承下さい。
- 土の上だけでなく、アスファルトやコンクリートの上でも調査可能です。
- 敷地の状況、天候によっては調査が実施できない可能性があります。(小雨程度であれば測定可)
- 購入前の土地でも、予め地主様にご了承頂いている場合は測定可能です。
※土地の調査として行うもので、非破壊検査で地盤を傷つけることは無く、大きな音を出すことの無い検査の旨、様々な自治体で道路や公園なども検査されている調査となります。
自治体様、地主様、不動産業者様、工務店様 等 近隣地域で複数の場所を調査依頼される場合は、割引きもさせて頂いております。大まかなご予定を頂けましたら別途見積りお出し致します。