吸っている空気の量をご存じですか?

家づくりBLOG

呼吸している空気の量を気にしたことはなかったのですが、人は1日に約3万回呼吸をしているそうです。なんだかピンとこないですよね…。500mlのペットボトルにすると約3万本分。重さにすると約18kgの空気を吸って吐いていることになるのだとか。

私たちが1日に吸って吐いている空気の量は18㎏

毎日無意識で呼吸をしていますが、この量を聞いてキレイな空気を吸いたいなぁと思ったので、記事を書きたいと思います。

森林浴と海気浴

変更なし: 「森林浴」とは、森の中できれいな空気や樹木が発散する香りを吸収し、せせらぎや鳥のさえずりを聞いたり、運動したり歩いたりすることによって、健康を増進させることで、近年注目されるようになっています。海外では「Forest Therapy(フォレスト セラピー)」と呼ばれるものです。

変更なし: まだまだ一般的ではないかもしれませんが、海岸の潮風を浴びる「海気浴」というものもあります。昔から海辺は健康をもたらす場所として知られて、別荘や保養所が作られてきました。浜辺の空気の効果が注目されるようになり、海外では 「Marine therapy(マリン セラピー)」と呼ばれています。

体の調子を整えるために食べ物や水のことをしっかり考えて選ぶ人は増えていますが、「空気」を選ぶという人も一般的になってくるかもしれません。

家の中でもキレイで新鮮な空気を

家の中の空気をキレイで新鮮な状態にするために必要なことは、

1.新鮮な空気を入れる

削除: 暮らしている中で呼吸により二酸化炭素を出しているので、空気の入れ替えは必要です。24時間換気が法律で義務付けられており、2時間で家の中の空気を入れ替えている計算なので、24時間換気用の換気扇は止めないことが大切です。

2.PM2.5や車の排気ガスなどのSPM、花粉などを防ぐ

空気の入り口である換気の吸気口に高性能なフィルターを設置することだけでなく、隙間風からも入ってきている

PM2.5は、大気中に浮遊している粒子状物質のうち粒径が2.5μm以下の粒子のことで、微小粒子状物質といいます。SPMは粒径が10μm以下の粒子のことをいいます。燃焼に伴うもの以外は粒径が10μm以上のものが大部分である。燃焼排ガス中には、炭素のほかバナジウム等の金属粒子が多く、特にディーゼル排ガス中には未燃の炭素が多い。排出源ではガス状であったものが大気中の反応により粒子化した二次粒子は全粒子の30~40%に達することもあり、硫酸塩、硝酸塩有機炭素成分を含む。

衣類に付着した花粉をしっかり落としてから家の中に入る
外出時に衣類に花粉が付着しますので、「家に入る前」に、できるだけ花粉を払い落とすことが大切です。静電気由来で付着した花粉を取り除くためには、肩や腕だけでなく、静電気が発生しやすいかばんがこすれる部分、コートやスラックスの裾、ふくらはぎの部分をしっかり払いましょう。また、髪や帽子、マフラーなども忘れずに払います。そして、花粉を払ったあとの手はすぐに洗うようにしましょう。さらに、衣類用粘着ローラーを使うと手では払いきれなかった花粉を取り除くことができるため、家の中に持ち込む花粉を少なくすることができます。

3.キレイな空気を保つ
ホコリは、繊維から出る糸屑、毛髪、ダニ、ダニの糞、カビの胞子、皮脂などが集まって出来ています。小まめなお掃除が大切です。また、空気清浄機も有効ですが、発生させないことも重要です。カビやダニを発生させないためにためには、そのきっかけとなる結露を起こさないことです。

結露とカビとダニ

カビが発生しやすい条件は「70%以上の湿度」「20〜30度の気温」「ホコリなどの栄養分」の3つが揃うことです。家の中でもトイレ・お風呂・キッチンなどの水回り、サッシ回り、クローゼット・押入れなどの収納部はカビが発生しやすい場所です。風通しが悪く・湿気が多い・掃除が行き届かない場所がカビにとっては好条件な場所です。また、見えない壁の中でも結露が起こっている可能性があり、そこで発生したカビは、隙間風で家の中に入っていることも考えられています。そしてカビを餌にダニが増えていきます。

結露が発生する仕組み

結露の発生には温度と湿度が関係しています。空気は温度が高いほどたくさんの水分を含むことができます。一方、温度が低くなると、空気中に含むことができる水分の量は少なくなってしまいます。空気が冷やされると、それまで暖かい空気に含まれていた水分が、空気中に含みきれなくなってしまい、水滴(結露)となって現れます。
削除: 例えば、夏の暑い時期に冷たい麦茶をコップに入れ、しばらく置いておくと、コップの表面に水滴が付きます。冷たい麦茶を入れた事によってコップのまわりの空気が急激に冷やされ、水分を含みきれなくなり、水滴(結露)になっているのです。

家の中で結露が起こりやすい場所は、温度差が大きい場所や、湿気が多く、空気が滞留しやすい場所です。特に、窓ガラスは暖かい部屋の空気と冷たい外の空気の両方と接するため、温度差が大きく、結露が最も起こりやすい場所と言えます。その他にも、家具の裏側や押入れ・クローゼットの裏側なども空気が滞留しやすく、温度差が生じやすいため、結露に注意する必要があります。
変更なし: 結露対策のポイントは室内の温度と湿度を適度に保ち、温度差を作らないようにすることです。
キレイな空気を保つためにも、

温度と湿度を一定に保つ工夫をしている家づくりが大切です。

体の調子を整えるために食べ物や水のことをしっかり考えて選ぶ人は増えていますが、「空気」を選ぶという人も一般的になってくるかもしれませんね。